2020年06月23日

くぬぎ鱒訪問!!

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おはようございます😁


早坂です〜‼️


昨日、月曜日に中村さん&イッコウさんと共に、


以前よりマノワで使わせていただいております、

ブランドマスの「くぬぎ鱒」

その生産者のくぬぎさんにお会いして参りました☺️

その名の通り、くぬぎさんという方が富士山から流れる伏流水を使い、養殖されている鱒なんですが、
「鱒」と聞くと、皆さんどんなイメージを持たれますか?

やはり少なからず、川魚独特の味や、ニジマスを釣り堀で食べた時に感じる香りが思い浮かぶ方が多いかもしれません。
そして、サーモンの方が食べやすいと思われる方も多いかもしれません。

くぬぎマスは私もキッチンで働いていた頃もよく使わせていただいていたのですが、

驚くのが、今までの鱒の概念を覆す品質の高さです。
身の繊維が本当にしっかりと弾力があり、

冷凍してから使っても

ドリップが全然出ず、

数日経っても、臭みが全くありません。

というか、臭いと思ったことが一度もありませんでした。
むしろ、少し寝かせておいた方が旨味がどんどん増す鱒なんです。


何がどう違うのか?


そこには、くぬぎさんの壮絶な人生をかけたストーリーがありました。。




くぬぎさん宅へ到着すると、

くぬぎさん自らお出迎えしてくださいました。

生粋の職人さん気質だから、と伺っていたので、若干ビクビクしながら(笑)

とりあえず池見る?と

案内して下さいました。

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富士山から流れる、芝川。

昔はこの川で獲れる魚は臭くて地元の人も食べないほどだったとおっしゃっていました。

それを聞いて驚きました。
え?ではなぜここで養殖を?

その話は後ほど。。

水温は年中13〜14℃で安定しており、魚の生育にはとても適しているそうです。

この川の水を引き、

池は全部で10個あります。

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こちらは上流の方で、

稚魚がおびただしい数泳いでいました。


しかし、全部の稚魚が生き残れるわけではありません。


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くぬぎさんの池では、完全に無投薬養業を実践しており、自然に、ストレスをかけない方法で育てています


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だんだん大きくなるにつれて、

下の池へ移動していきます。

池の中の鱒の数、密度がとても重要だとくぬぎさんは言います。

鱒には、縄張り意識があり、

密であればケンカしますし、逆に少なすぎてはストレスがかかり、微妙に魚に変形が現れるそうで、

ピンと真っ直ぐハリのある鱒でなければ、
毛細血管に負担がかかり、老廃物が溜まってしまうと。

正直、そんなにデリケートなものだとは、思いもしませんでした。。

くぬぎ鱒として出荷している、レギュラーサイズの鱒を釣り上げていただきました

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美しい色と形です!


このサイズにするまでに、

普通の鱒ならば2年ほどで育つそうですが、

くぬぎさんは4年かけて育てるそうです。

手間と時間を倍以上って、普通に考えてヤバいですよね?
なぜそんなに違うのか。。?




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雨もひどかったので、お宅にお邪魔させていただき、

くぬぎ鱒をご馳走になりながら、

くぬぎさんがこの鱒を作り上げるまでのお話をじっくりと聞かせていただきました。


昔、この辺りでは、

年間80〜100t
輸出のために大量に川魚を養殖していたそうです。
当時は、ニジマスをよりも、ヤマメやイワナの方が重宝されると、皆が育てていたそうです。

しかし、くぬぎさんは元々料理人でもあり、

ヤマメやイワナよりも、ニジマスの方が、

和食、洋食、中華、なんでも使いやすいと考えました。

また、ヤマメやイワナは、どこで作ろうと、どんな水であろうと、そんなに味に大きな変化は生まれませんでした。

しかし、マスには育て方や餌などの違いで、味に大きく差が出ると思ったそうです。


当時景気も良く、今のままでもお金に困ることもなかったはずです。

でも、今のように量産して、お金儲けするよりも、
味の良さ、品質の高さを求めて、魚を作る方がより大切だと、

全てのものを投げ打って、当時雇っていた従業員も手放して、

この地で鱒の養殖を始めました。

しかしながら、誰もくぬぎさんの言うことに賛同しようとする人はいませんでした。


先程も書いたように、この川の魚は、地元の人が食べないほど臭かったこと、

そして、お金にならないと、誰もが言ったそうです。
そして、絶対に倒産すると、言われ続けたと言います。


そんな仲間がいない中でも、絶対に成功させて見せると、鱒を育てつづけました。

川の水質の改善もしつつ、

しかも、薬は一切使わず、

自然と向き合い、鱒と向き合い、愛情を持って、育て続けました。

途中で奥さんにも逃げられ、

それでも鱒のことで頭がいっぱいだったそうで。。

当時を知る業者さんは、
「あの時のくぬぎさん、すごい情緒不安定だったよね」と。

一人で立ち上がり、

一人で高みを目指し、

真剣に鱒づくりに取り組んできたくぬぎさんの、言葉が心にずんと、のしかかりました。

そして、これだ!というくぬぎ鱒が、完成した時。
くぬぎさんは、その瞬間、

これは奇跡だと

思ったそうです。

私は、そんなふうに「奇跡だ」って人生で思ったことありません。
その境地に達するくらい、私になんて想像できない世界だと感じました。

そこから2年間は、朝起きるたび、これは夢ではないかと、不安になったと言います。





くぬぎさんは、初めは少しこわばった笑顔でしたが、

だんだん優しい笑顔に変わり、嬉しそうに「食べて食べて」と

くぬぎ鱒をたくさん振舞って下さいました。

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お刺身は本当に身がきゅっと締まって、

味が強くて、驚くほどの美味しさです。。


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ヅケにもしてくださいました、お、美味しい😭💕


そして、1番衝撃的だったのが、、

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この塩焼き。。

マノワでBBQをする時、いつも釣ったニジマスを塩焼きするのですが、

その時食べるニジマスとは、

全く違う魚でした。。

身の弾力と風味と、泥臭さなんて1ミリもなく、

高級魚として料亭で出てきてもおかしくありません。。

絶品でした。

このサイズで、普通は4ヶ月くらいで育つそうですが、

くぬぎさんは2年かけているそうです。

本当に衝撃的な味でした。。

そして。今回。なぜくぬぎさんに会いに伺ったかというと、、

今、マノワで取り扱っている、ジビエのテリーヌソーセージセットがありますが、

これのくぬぎ鱒バージョンを作るためです。

少しずつ、準備を進めて参りましたが、くぬぎさんにお会いして、よりこのセットへの意気込みが変わって参りました。

みなさんに、早くこのくぬぎ鱒を味わっていただくために、

これからさらにスピードアップして準備を進めて参りたいと思います‼️


もう少々、お待ち下さいませ

また、ちょうど今、くぬぎ鱒の前菜はマノワで食べることが出来ますので、気になる方はぜひお試しくださいませ(o˘◡˘o)

生産者と会って、お話を聞くことは本当に大切なことだと心から思う休日でした。

くぬぎさん、Oさん、中村さん、ありがとうございました。

posted by マノワ at 12:02| 早坂麻衣のブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする