2019年06月26日

【重要】マノワの働き方改革について!そして僕が今フランス料理業界に思う事!

間違いなく、たくさんの方々の意見がある、ブログになると思いますが、多くの方々に読んで貰いたいので、あえてSNS に書きます。、、、、、、、、

レストラン マノワは来年4月から完全週休二日にします。

つまり、毎週、月曜日、火曜日を定休日にします!


そもそも、何の為の、誰の為の働き方改革なんでしょう?

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"働き方改革"

最近明らかに飲食で働く若い人達、料理人やサービスが減っているのを感じます。また、僕ら業界のお店が、ここ数年たくさん閉店して行っている事実を他人事ではなく感じております。

僕がずっと働いているから、贔屓している訳では無いのですが、僕ら業界の方々は、純粋な気持ちで生きている人が多い様に思います。

「美味しい料理やワインで、多くの人を感動させたい、楽しい空間を過ごして貰いたい!」

そう思って、何年も修業をし、僕も8年前に経営者になりました。

しかし、その想いとは逆に、頑張れば頑張るほど、ブラックと呼ばれたり、また常に新しいものを求められ、ネット社会で評価にさらされるなど、様々なストレスが多く、疲弊していくレストラン経営者が多いのも事実です。何か根本的な変革をしていかないと、僕ら業界自体が絶滅危惧種になるのもそう遠くないと考えております。

僕たちの世界の未来ってどうなるんだろう?って、毎日考えます。

僕たちの世代が働き始めた20数年前は良くも悪くも、過労死なんて言葉も知らず、大きな話題にもならずの時代でした(笑)

労働時間は今は想像もつかないようなほどだったし、暴力も日常茶飯事だったし、休みも給料も今と比べるとすこぶる少なかったもんです。

それが良いとは思いませんが、僕自身は、それがあったから、今があるんだといつも思います。ただ、同じ事をマノワのスタッフに望んでいるか?と言えば、、、、、、

全く望んでおりません。

良くブログにも書きますが、僕は貯金も無く、親が援助してくれる様な、恵まれた家庭環境でも無い状態で、この業界を20年間生きて来ましたが、20歳の頃、何の根拠も無く、、、、、、

「30歳で自分のお店を東京で持つ!」

ただ、それだけの目標に向かって突き進んで今があります。その中で、僕は絶対に誰にも負けないって言う自信を誰よりも早く持っていた様に思います。

料理人ではないので、形ある仕事ではないので、伝えるのはいつも困難ですが、、、、ミスチルが言ってました(笑)

簡単に言うと、僕がフランス料理店の支配人をやったら、毎日満席になる自信が20代後半にはありました。

実際、僕が働いて来たお店は、僕がいた時代は常に満席でした。

ただ、東京でフランス料理店をオープンするには現実問題、他の飲食店と比べ、高価な厨房設備や、何よりオシャレな内装費、、、、

たくさんの資金が必要です。僕は自分の未来の為に、働いたお金は全て、数少ない休みの日に行く、ワインと飲食代金で全て使って本当に貯金なんて20代は出来ませんでした。

そこからは、多くの方々がご存知と思いますが、多くの方々の支えとご協力のもと、8年前にこのレストランマノワをオープン出来ました。

独立後って言うか、雇われ時代も、僕の実力不足の元、多くのスタッフが辞めていきました。

その度に、雇われ時代は、僕の責任不足だと経営者に罵倒され、自分でマノワを開業しても、僕と共に、マノワに残ってくれた多くのスタッフに申し訳無い気持ちで毎日を過ごして今日に至ります。

その度に様々な事を考え、凹んできました。そこで、僕なりに考え、街場の、小さなフランス料理店では先ず無かったと思いますが、、、、、、

マノワでは、2年前からスタッフの週休2日を取り入れました。

それまで月曜日と月1回の連休だった所を、毎週月曜日と火曜日のランチ営業を辞め、週休1、5日。スタッフには、あと、0、5日をシフトで休んで貰って週休二日。

ちなみに、僕は毎日全ての営業出勤(笑)

今現在、マノワだけで無く、僕ら世代のフランス料理店は、ランチを土日以外を辞めて、働き方改革を宣言しているお店も多くあると思います。ただ、現状のお話し、ランチを辞めても、責任感あるスタッフは12時過ぎには出勤し、仕込みを始めます。

そーなんですよ?より良い料理や、より良いデザートをお客様にお出ししたいと考える、純粋なスタッフほど、休みの日も出勤するんです。それは、自分が納得出来ない料理をお客様にお出ししたく無いから!

ただ、それだけです!

でも、それでは、何の為の週休2日なのか?また、このスタイルだと、スタッフの人数をずっと抱えこまなきゃならず、志しの低い人間が、ある日突然辞めたら、この週休2日は続けられないって言う現状がそこにあります。

僕はこの状態の週休二日を、2年間このマノワで行いました。

このブログを読んで頂いていらっしゃる、僕ら業界の方以外には理解し難いと思いますが、僕らの業界で良く起こる、バックレ、、、、

ようするに、ある日突然出勤しないスタッフが多いんです。そして、急に電波の届かない場所に行くんです。

マノワは、全てのスタッフを正社員として雇用しております。もちろん、面接の際から、全てのスタッフに社会保険の話し始め、辞める際のお話しは全てお話ししておりますが、辞めて行くスタッフは、ある日突然いなくなります。

事実マノワも今年多くのスタッフを正社員として採用しましたが、既に2人がバックレました(笑)

しかも、連休の前の日に、一緒に飲んで、一緒にカラオケでミスチル歌って、次の日の朝に、LINEで、、、、

【理由は言えないのですが、一身上の都合で退社します】のみ

毎年繰り返されるこの自体に、毎回凹んで来ましたが、去年辺りから僕の考えがちょっとだけ変わりました。それは、、、、

今までは、若いスタッフを自分の手で育てて、未来のこの業界を背負って貰いたいと、、

しかし、それは僕のエゴであり、、烏滸がましかったって言うのが今の思いです。

もちろん、マノワに入社して来てくれた若者は、今までの様にしっかりと育てて行きますが、今まで以上に、正直者がバカを見るレストランにはしちゃダメだと思います。

だって、そもそも、僕ら業界がブラックだと言われる業界だから?ってのが一番大きいのかも知れませんが、常に罪悪感を抱えながら生きて行くのは、もう僕ら世代で辞めるべきだと思いました。

有り難い事にマノワには、長い時間僕と一緒に働いてくれているスタッフがいます。

まー、だいぶ少なくなりましたが(笑)麻衣が6年!青木が余裕の10年越えてます。

彼ら彼女らに、僕が何が出来るのか?

そんなシンプルなもんです。

でも、日本って言う国は矛盾が多すぎます。

(今の時代に、僕が最も尊敬する料理人の言葉を少し引用させて頂きます)

日本政府は海外から観光客を受け入れようと政策をしますが、その中で受け皿となるサービス産業の人口は、少子化で激減していきます。

手仕事の僕達は、人海戦術で動かなければいけないので、、、、

「処理すべき仕事量=一人が処理できる仕事×人数×時間」という公式になります。

人口は減る一方、さらに時間を減らさないといけないというのが現状だと思います。そうなると、当然一人当たりの処理能力を上げる必要があると思います。

よく言われる効率化や生産性向上という点です。しかし、お客様により、気持ちの篭った料理を出したいっていう、純粋な気持ちの元、手仕事にこだわる僕らフランス料理業界には、とても難しい点がここにあります。

その解決策の一つとして、価格を上げて、経営自体の余裕をつくっていく事が、必要不可欠だと言う結論に至りました。

飲食業は他の業界に比べて圧倒的に余裕がないのです。そこをつくらなければ、労働環境を改善することは難しいです。

正直、今の制度の中でのカードはすべて出し切った感があります。

あとは、AIロボットを投入して、人が働かない部分を作る方法ですが、それをするにもまだ時間がかかりますし、そもそも、僕らフランス料理業界にはそれは当てはまらないと思いますし、僕が経営する、レストラン マノワではあり得ません!

日本のデフレが止まらないのは、消費者からの、厳しい目と、費用対効果を高過ぎるぐらいに求め、実際の運営費やコストは度外視して、簡単に言えば、、、

「商品相場を開発、製造側が決めれず、日本の消費者の相場感が先に来る」


税金のように法律でラーメン一杯が最低1,000円以上と決めれば、店側は味のクオリティを更に求めやすくなる。

今現在、海外でラーメンを食べると1,000〜2,000円は確実にします。パリやニューヨークなら、僕も良くスタッフと行ってますが、好きな一風堂のラーメンは1,800円以上はします!

日本の場合、安くて美味しいが既に当たり前になっていると思いませんか?

先進国なら、、、、

「美味いモノを食べたいなら、値段が高いのは当然」という思考があります。この段階で差があります。

先進国の日本以外の国の場合は、労働者や職人に対してリスペクトがあると、僕もフランスで働いていた経験上感じてましたが、日本の場合は、商品に対して、支払い額が低いわりに、店側に対しての要求が高過ぎる現状を、もう何年も前から、僕は、感じております。

働き方改革が始まり、労働時間に制約があるのに、しかも、人材不足が加速する、今現在の日本なのに、消費者の要求が金額以上に高過ぎる日本の現状が、どうなのか?って思っているフランス料理店の仲間たちは少なくないと思いますし、少なくとも僕はそう考えております。だから、東京オリンピックを待たずに、

確実に倒産する店や会社は更に増えます。

僕ら世代は、20歳の頃、週7日働いても、自分の上の先輩達を全員蹴散らしてでも、絶対自分で30歳には、自分でお店を東京で持とうって考えてました。

たくさんの僕の周りの方々に多くのご迷惑をおかけしましたが、だからこそ、今の僕があるのも現実です。

マノワの若いスタッフには、常に言ってますが、これから先の時代、僕らの様な未来は目指すべきでは無いと思います。

だって、死に物狂いで、週7日働いて来た僕らと、これから先当たり前に、週5日しか働かない者とが、30歳になる時にどう考え、どういうお店を経営しているのか?

良い意味で、今では想像つきませんが、全く違うレストランになると思います。

でも、先の話、来年日本でも5Gが始まり、全く違う世の中が隣まで来ているのを僕は感じております。だから、今の若者達は僕らが夢見た30歳では無く、違う未来の成功者になって欲しいと願ってますし、マノワをバックレて行った多くのスタッフにもそう思いますし、そう願います。

だって、短い人生で、自分と少しでも同じ時間と同じ未来を目指し、同じ釜の飯喰ったら(古いか?)どんな奴でも幸せな人生を過ごして貰いたいって思ったのが、最近の僕の考えです。

そこで、過剰に高すぎる価格設定のお店は別として、可能な限り全ての環境を含めた価格設定にするべきであると考えました。

先ず、マノワは、、、、、

2019年8月26日から9月6日ディナー迄、11日間夏休みを頂きます。

そして、夏休み明けから以下の様に価格変更致します。

ランチ

3,800円→4,800円

6,800円→7,800円

ディナー

7,800円→8,800円

12,000円→13,000円

まずは昔からの当たり前をもう一度見直して、改善するべきことは改善して、働きやすくて魅力ある仕事にしたいと思います。

僕は常にスタッフには言ってますが、、、、、、、

【ご来店頂いたお客様に、もう1度マノワに来たい!】

って言う空気感を今以上に作って行きたいと思いますし、それが出来なきゃ、マノワは数年以内に無くなるっていう危機感を持っています。

こんな僕に今、何が出来るのでしょうか?

http://manoir-restaurant.seesaa.net/article/464563180.html?1561481541

過去に、今年最大のアクセス数を誇った、サスティナブルシーフードの回にも書きましたが、今、最も尊敬し、僕を支え下さる方から、、、、、、、、


先ずは山を買います(笑)(多分)

その山を使って、次の事業を、僕と同じ様に料理業界全体の危機感を感じている友人達と考えております。レストランだけでなく、お客様や、ハンター、行政そして、大自然に恩返しが出来るそんな事を考えております。

良く、ウィンウィンって言う言葉がありますが、僕ら飲食業界はウィンウィンをさらに超えて、かっこ良く言うならば、地球に恩返ししなくてはいけないと考えております。

それこそが、次の世代に繋がる事だと、強く思っております。

何をするのか?ってのは、今ここで書くのは時期尚早なので、しっかりと準備が出来たらまた僕の考えをブログにて書きます。

と言うのも、ネットからの予約が2ヶ月前からなので、今回のブログで間に合いませんでしたが、今ダイエットして、山に登っているのも、その山の下調べをする為と今度の夏休みに、僕の原点でもある、日本で富士山の次に高い2番目の山、北岳に登る為なんです!

本当は、漁業権取得して、海に行く予定でしたが(笑)僕の人生の運命なんでしょうね?先ずは山を超えて行きます。だって、直ぐそこに山があるんですから!

その後、もちろん前にブログに書いた、海の問題も必ず超えて行きます。

先ずは、週休2日問題を、16席しか無い、レストラン マノワで超えて行こうと思います。

先の話し、高い頂きの先を目指す、僕らフランス料理業界は、これから先も、人の力なくしては仕事ができ無いと思います。

そう考えると、僕がつまんない人間になるのは論外で、良いスタッフがお店の価値観を継続して作り上げていくのはの必然で、、、

【人を大切にする経営をしなければいけない】


【人を大切にする産業ににしなければいけない】

そして、少なくとも、、、、、

【今日もご来店くださる多くの常連様と共に生きて行きたい】

そう思うのです。

そして、僕ら世代が、出来るだけ良い形に正して、次の時代の人に受け渡したいと心から思います。特に、サービス?ギャルソンを目指す若者がいなくなった今に、ギャルソンって言う仕事が好きだ!って胸を張って言える、そんな時代を作って行きたいと思いますし、作らなきゃいけないと、東京でギャルソンを20年やっている僕は思うのです!

この長文をお読み頂きありがとうございます。

何が1番大切ですか?

僕はやっぱり、だと思うんです!

終わり!

posted by マノワ at 15:37| 僕の生き方のお話し! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする